「カルト」という言葉にはいろいろな意味がありますが、例えばどのようなものであれ宗教的な信条や儀式というような意味合いです。この言葉は通常1つのグループの人たちが一人の個人ないしは考えに対して非常に献身しているという意味を表します。多くの宗教的なカルトがあって、一人の指導者に魅了された信者たちが、その指導者の言うことは何でも信じてしまうというような集団です。しばしばここで発揮される力が破壊的な目的で使われることがあるためこの言葉には悪い意味合いがあります。末日聖徒イエス・キリスト教会(よくモルモン教会と呼ばれる)が1830年に設立されて以来多くの批評家や敵対者は、この組織がカルトだと非難してきました。実際このような感情がこの教会の初期においては非常に激しかったので、悪意を抱いた敵対者はジョセフ・スミスを抹殺すればこの運動を収まってしまうだろうと考えたのです。

CU061005-001hrしかし、モルモニズムはいかなる時にもカルトではありませんでした。モルモンカルトという考えはジョセフ・スミスの敵対者によって言いふらされた表現で、彼らはモルモン教会の会員はジョセフ・スミスによって洗脳されたと信じていたのです。この誤解は今日も続いていて、多くの人はモルモンがジョセフ・スミスを崇拝していて、イエス・キリストを礼拝していないと信じています。しかし、初期の末日聖徒イエス・キリスト教会の会員はイエス・キリストに対する証をもとにして改宗したのです。彼らはジョセフ・スミスが傑出した人で、神の民を導くために神からまさしく召された人で、現代において地上にイエス・キリストの全き福音を回復した人であることを知り、認識していました。しかし、彼らはまた、ジョセフは単なる人であることも知っていました。ですから、モルモンカルトというのは空想の産物で、モルモン教会を破壊しようとする人たちの見方を反映したものです。

現代の聖典で、教義と聖約の135:3に記録されているのは、「主の預言者であり聖見者であるジョセフ・スミスは、ただイエスは別として、この世に生を受けた他のいかなる人よりも、この世の人々の救いのために多くのことを成し遂げた。」モルモンの教義によるとこのことが真実です。モルモンはジョセフ・スミスが神によって召されたと信じています。そして彼がその召しを果たしたこと、この地上にイエス・キリストの完全な福音を回復したこと、それから自分の血で自分の証を結び固めたことを信じています。彼は1844年に暴徒によってむごたらしく殺害されました。それは彼の召しの一部でもありました。モルモン教会の敵対者は、(教会をモルモンカルトと見なしますが)実際ジョセフさえ死ねば、聖徒は消滅するだろうと、モルモニズムの「脅威」はなくなるだろうと信じていました。そうならなかった理由はモルモニズムは決して人に基をおくのではなく、イエス・キリストを土台にしているからです。モルモンはジョセフ・スミスを礼拝しません。彼らはイエス・キリストを自分たちの救い主であり贖い主として礼拝します。

モルモン教会が設立されて180年以上が過ぎました。そしてモルモン教派として認識されています。現代の預言者は継承を続けて16代目を迎えています。ジョセフ・スミスは自分の携わっているのが自分の業ではなく神の業であることを認識していました。ジョセフは自分が死ぬことを知っていましたが、死後も御業は自分が生きていた時と同じようにしっかりとした歩みで進み続けることを知っていました。なぜならば、いかなる者の手も神の業を止めたり遅らせたりすることができないからです。また、末日聖徒イエス・キリスト教会とモルモンカルトは無関係であるからです。

この記事はdwhiteにより掲載されました。

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