末日聖徒イエス・キリスト教会は、モルモン教として知られていますが、現代になって新しく作られたキリスト教会ではありません。むしろ、この教会は古代のキリストの真実の教会が、キリストご自身が地上におられる時に設立されたと同じ原則に基づいて回復されたものです。キリストが十字架にかけられ、さらにその十二使徒も死に絶えた後、福音の原則は頽廃し続けました。そして神の権威を持たない人々によって、キリストの教会組織と神権の儀式には変更が加えられました。こうした頽廃のために、主はこの地上から神権を取り上げられました。真理と神権の喪失は、いわゆる暗黒時代につながっていきました。互いに対立するさまざまのキリスト教派の激増は、歴史上、大背教として知られています。
モルモン教では、キリストの真実の教会は預言者ジョセフ・スミスを通して再び回復されたと信じています。教義と聖約の中で、主はこの回復された教会を「全地の面に唯一まことの生ける教会」(教義と聖約1:30)であると宣言されました。
モルモン教が設立されて間もなく、預言者ジョセフ・スミスは、教会の信条について質問を受けました。これに応答するために預言者は、信仰箇条を書くよう霊感を受けました。これらの信仰箇条には、モルモン教の宗教の主な原則が簡明に定義づけられています。